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やっぱりこの街は映画みたいだなと思った

聖蹟桜ヶ丘に暮らして8年と半年が経った(中途半端…)

2013年にこの街に引っ越してきた理由は
1・彼女の家が近かった
2・タワレコがあった
3・彼女の家が近かった
4・銭湯があった
5・彼女の家g
なのですが、2、4に関してはなんと引っ越してきてから半年くらいでどちらも閉店という悲しい現実に遭い、1・3・5に関しても、そう何年と経たないうちにその理由を失い(涙)、もはやなんでこの街に住んでいるのか、と思ったときもあったわけだが。しかし時は流れ、最初のクソセマアパートに2年、そしていまのヤヤセマアパートはもう3回めの契約更新を終え、今に至っているわけであります。

その間に、小さなコーヒーショップに出会ってブラックコーヒーを飲めるようになったり、飲み屋では近所の常連さんたちと仲良くなるという「一人暮らしの憧れ」を達成したり、果てには、通っていたカフェの跡を引き継いでお店を構えたり(急に話が飛びすぎ)して、年を追うごとにここがマイホームタウンであるという意識が強くなってきた。

東京に産まれると、帰れる「地元」がある人達を羨ましく思う時がある。帰省し違う空気を吸って(それは概ね東京より美味しい空気だ)、また帰ってくる。その行為を東京出身者はできない。こと自分に関しては引っ越しや学校の都合で地元の繋がりが希薄であり、それは人生を送る上ではクリティカルではないものの、一定のコンプレックスとして心の隅に常に寂しさが存在していた。

しかしここ数年、ようやく街に出て人と出会うことで、街と共に暮らしているという感覚になってきている。
そうすると、それはもう何本か映画が撮れそうと言っても過言ではないくらい、自分の周りの人達の間にいくつもの物語があり(一番ワクワクするは恋愛系のやつ)、その中に暮らしている自分が少し誇らしく思えてきたりする。

街は息をしている。建設中のタワマンは少しずつ高くなっていくし、当たり前のようにあった花屋と八百屋はそっと店じまいをする。一人ひとりの生活も少しずつ変わっていく。ひょっとしたらタワレコが戻ってくるかもしれないし銭湯も復活するかもしれない。駅前にシャトレーゼが出来て歓喜したように、今度はコメダ珈琲が出来るかもしれない(太っちゃう)。

この呼吸をする街の中で自分も生きる。
今はそれが楽しく、出来ればその幸福を長く感じていたいと思った。

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イイトコドリ2022

1月1日、府中・是政の河原にて。
初日の出快晴、視界良好!

2021年の学びは、「やりたいことは全部やるべき」
2021年の反省は、「体力なさすぎ」

以上のことから、やりたいことを全部やるためには、まずは体力をつけるべきだという結論に。
去年は本当に、電池切れで何個もやりたいことをやり残して1日を終えることがほぼ毎日。それなりに新しい経験やたくさん良いものを観たり読んだり感じたりしたはずなのに、それをしっかり消化できていたかどうか。

35歳となる今年。若いのか、それなりの年齢なのか、微妙な立ち位置なだけに、どちらも都合良く捉えられる立場でもある。
まだまだ若い気持ちで自分の為に挑戦もしたいし、経験してきたことを活かして人の役にも立ちたい。だったら、どちらもイイトコドリで行こうと思っている。

そのためには電池切れしない体力がなければ!
そうだ、痩せよう!

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ヤングリーフ

「サマータイムマシンブルース」

好きな映画は?と聞かれた時、今まではこう即答していたのだけど、今年はそれを揺るがす映画にいくつか出会った。今まで通りスタジアムに毎週末通い詰める生活だったら、映画館に行く頻度も少なく、出会わなかったかもしれないから、コロナにも功罪ある。

その一つは、「サマーフィルムにのって」。
俺の心は、サマー、という言葉にめっぽう弱い。
(実はサマータイムマシン〜もオマージュされてたりする)

映画の感想は少し置いておいて…
この青春真っ盛りの高校生が主役の映画が、30代も半ばに差し掛かろうとしてる男の心にしつこくこびりついてしまったのは、劇中の「ヤングリーフ」という曲が原因だ。
映画も終盤に差し掛かった頃、部室の定点から流れる青春の時間を映し出すシーン。
シンプルなギターリフのイントロと、気だるくも若くて心地よいボーカル。

ざるそばを食いに行きたくなる曲1位が「サマージャム’95」ならば、「ヤングリーフ」はサンダルを突っかけてコンビニにアイスを買いに駆け出したくなる曲1位だ。(俺調べ)

とにかくその曲を聴いてから、忘れかけてた青い心が戻ってきた気がして、帰ったらApple musicで探して聴きまくろう、と張り切っていたのだけど、配信どころか音源すらもレコードシングルのみ数年前に限定発売されただけ。新品はおろか、ヤフオクやメルカリでも出回っていない状態。ひえー、ボタン一つで世界中の曲が聴けるこの時代に!
このまま夏終われない…と追い込まれた俺はメルカリで「ヤングリーフ」という文字列の商品が出品されたらすぐに通知が来る設定にし、さらに、そのレコードが手に入ったらすぐに聴けるように、レコードプレーヤーも購入した。一度決めたら突っ走ってしまう性格なもので。

そして…短パンサンダルの日々が遠く懐かしくなってしまった10月半ば、スマホに、出品されてんぞ!という通知が届き、まあ多少値はしたけど、価値のある中古のものを買うってこういうことだから、と自分に言い聞かして購入。念願がかなって、晴れて家で好きなだけ「ヤング・リーフ」を聴くことができるようになったのだ。

「この配信の時代に、レコード針を落とさなければ聴けない音楽があるんだ…」というエモさに浸りながらも、「出品されたら通知が来る設定」というバリバリ便利なITの恩恵を受けてゲットしたレコード、という矛盾に若干モヤっとしつつも、一回一回針を落として、まさに「擦り減らし」ながら聴く音楽を楽しんでいます。

目を瞑ればハダシとビート板とブルーハワイが。ああ、早く夏に聴きたいから、早く夏になってくれ。

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ちょっとだけ聴けます

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ウシジマくん

「ワンモアコーヒー」の権利を当日中になんとしても行使しようと、スタバの閉店間際にすべりこみ、見事ベンティサイズのコーヒーを100円でゲットした。水筒に、しかも氷なしで頼んだので、「明日の朝のためのコーヒーをワンモアコーヒー使ってお得にゲットしやがるケチな男」と思われているのは間違いないが、訓練されたスタバの店員さんはそんな心の内は微塵も表情に出さずに水筒に並々とコーヒーを注いでくれる。

調子が悪い(気持ちの面で)ときは、「闇金ウシジマくん」をぶっ通しで観る癖がある。ドラマはSeason3まで、映画も1〜3とファイナルで4本。合計するとかなりの量になるが、一度見始めると止まらなくなり、睡眠時間を削り1週間弱ですべて観る。今回でもう合計3回し目くらいだろうか。

なぜ、ウシジマくんを観るのかと言うと、「闇金で金を借りてないだけ自分はまだマシ」という、超低次元な自己肯定感を味わえるからだ。超低次元の!
「闇金で金を借りてない」というだけで、すでにほぼ99%の人に当てはまるだろうから、そこで肯定感を味わったとしても何のスタートラインにも立っていないような気もするし、「明日からがんばるぞ」という清々しい気持ちにはならないが、俺はこの人達(ウシジマの債権者)よりだいぶマシだし、今のままでも十分良くやってるし、必要とされてるよ、ということを、無理やり自分に言い聞かすことができる。

言葉少なだが核心を突くウシジマの言葉は、金を借りていなくても襟を正さなければいけない気持ちにさせてくれる。
今の自分がもし金を借りに行ったら、ウシジマはなんと声を掛けるだろうか。
ウシジマに厳しいことを言われないように、明日も頑張ろう。

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ふと見えた景色

久しぶりに眠れない。
明日こそ早く起きたいし、と思い暗くして横になったけど、カーテンの隙間からうす青く差し込む街頭の光と、リズミカルに響く河原の虫の音のせいで。

夏に何本か観た映画や、夏にエモいとされている曲に出てくる主人公はたいていもう年下だし、だんだんと感情移入よりも、感想が離れた場所からの目線になってしまっている事が少し虚しい。
前に進めているようで進めていない感じは常にある。そんな事考えてないで、前に進んでいくのが正解なんだろうけど。

やるべきことをやりきれる体力と、楽な方に逃げない気力を。そして、もうそんなに時間は待ってくれないぞというプレッシャーを、真剣に受け止めなければ。
せめて、自分でやりたいと思ったことくらい、やり切ろうや。

それっぽい事をつらつらと書こうとしていると、ふと奥にいた2人の姿を見て、すこし吹っ切れた気がして、やっと眠くなってきた。

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