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人生何があっても、この瞬間だけは何もかも忘れて心が満たされる。というくらい昼間の銭湯が好きだ。
できれば、しっかりと太陽の光が入る銭湯が良い。天窓だとパーフェクトである。
差し込む太陽に照らされるお湯、まばらな客、カコンと響く洗面器の音。これが幸せの3条件。
都内での仕事の帰り、茹だる暑さに悶え、水を浴びなくては生きて帰れないと思い近隣の銭湯を探したところ、徒歩15分のところに、水風呂付きの銭湯があった。
15分歩くのであれば、まっすぐ駅に行き帰路につく方が効率的かつ余計な汗をかかずに帰れるが、一旦銭湯に行くと決めた心は揺らがない。
着く頃にはシャツもパンツもぐっしょり。汗をかくことを想定して替えのTシャツは持っていたが、パンツまでは持ち歩いていなかった。番台でパンツはありますか、と訪ねたところ、なんかすごい奥の方から埃のかぶったトランクスのパッケージを引っ張り出してくれたが、数百円を惜しんで新しいパンツは諦めた。
見えるもの、聞こえる音のすべてがパーフェクトな銭湯だった。
水風呂の水温は25℃。おそらくサウナーと呼ばれる人たちからは、ぬるいと一喝されそうな水温であるが、サウナには入らず、お湯と水風呂を交互に入る自分にとっては、ちょうどいい温度設定だ。
25℃の水風呂に浸かって目を閉じていると、子供の頃に家の浴槽に水を張って浸かっていた感覚を思い出した。
あのときの水の温度と同じだ。
冷たさとぬるさのちょうど心地の良いところ。
夏休み、川崎のアパートの風呂場、セミの声、薄暗くも塀の隙間からこぼれて入ってくる太陽の光、ウルトラマンの腕がクルクル回って泳ぐおもちゃ、あがったのあとのチューペット。
何の変哲もない夏休みの一日だけど、25℃の水風呂のおかげで鮮明に記憶が蘇った。
帰りにコンビニでチューペットを探したけど無かったので、クーリッシュをチューペットがわりにしてチューチューしながら、駅に向かった。
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近所のファミレスは、夜中の2時まで営業しているロードサイド店だ。
コロナで軒並み営業時間が短くなったファミレスだが、ここはなんとか、持ちこたえてくれた。
深夜料金になる22時前に滑り込み、閉店までドリンクバーと軽食で居座り続ける。客単価が低く恐縮だが、まぁ席もガラガラだし。
ウェイトレスがおかわりのコーヒーをサービングしに来てくれれば、アメリカのロードムービーか、もしくは村上春樹の小説の世界に入り込んだ気分にもなれるが(「アフターダーク」の冒頭のファミレスのシーンが好き)、今は猫型ロボットがにゃんにゃん言いながら飯を運ぶ2024年だ。
大学が近いこともあり、陽キャオーラを放ちまくる男女集団もいるにはいるが、基本的に夜が更けるにつれ、何らかの「ここにいる理由」を抱えた人間に絞り込まれていく。
一つ隣で小難しい顔で勉強をする金髪少女は、別のテーブルにいた陽キャ集団のうちの一人と顔見知りのようで、帰りがけに「勉強頑張ってね〜」と声を掛けられていた。集団はドライブにでも行くのだろうか。
金髪少女は粛々と勉強を続け、帰りがけに何かを注文し食べてから帰っていった。
深夜に、家に居られない理由。
ここでしか、話せない話。
そんなに深刻な理由があって深夜のファミレスに来ている客ばかりではないだろうが、ドリンクバーを取りに行く時にふと他の座席が視界に入ると、そんな物思いにふけってしまう。
店員が全員猫型ロボットになってもいいので、深夜営業はやめないでいてほしいものだ。
写真は、ドリンクバーをセット料金にするために、クーラー直撃の席でめちゃくちゃ寒いにもかかわらず仕方なく頼んだソフトクリーム。
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一番長く勤めた会社の先輩お二方と、数年ぶりに集まる。
もう一緒に働いていたのは10年近く前になるけど、当時の思い出話(主に愚痴)に花が咲き、今とは違った種類の頑張りで毎日を乗り越えていたんだなぁ、と当時の自分を褒めたい気持ちになった。
いつも胃が痛かったり頭が痛かったり、何かしら不調を抱えていたけど(食べることしか楽しみがなく、ドカ食いして一気に太ったのもこの時期)、それを乗り越えて今がある。「結局はガッツだよな」と、昭和生まれ男性3人が3時間あれこれ話した結論は、極めて昭和的な締めくくりとなり、お開きとなった。
ちなみに、一番楽しかった記憶として残っているのが、社長が帰ったあとに、社長の椅子にふんぞり返って座りながら給料あがんねーなーと愚痴をこぼしていた、深い夜の残業時間だ。今更ながら、監視カメラが設置されていなかったことを願う。
この日は思い出に浸り少し気分が良くなり、解散後に立川で一人フラッと飲み直してみたりして、ほろ酔い気分で駅に向かっていたその時である。
上り階段で前を歩くオッサンが階段に躓いた。
大丈夫かいなと思いつつ、ちょうど踊り場の段だったので、正常な人間であればバランスを取り直して立ち上がるか、最悪受け身を取って倒れるかするだろうと、終電も間近だったので顛末を見届けずに歩みを進めようと思ったのだが、無理にバランスを取ろうとしたオッサンは足がもつれ、よろけながら踊り場をローリング。階段の下に向けて転げ落ちはじめたのだ。
これはまずいと、踵を返して転げるオッサンの服を掴み、落下を防ぐ。小柄なオッサンで良かった。結構な段数もあったしあのまま転げてたら惨事になりかねない。せっかくのほろ酔いも醒めてしまったが、オッサンを救えて良かった。
「すんましぇん」と力のないオッサンの礼を聞き、終電に向け再び歩き始めたのだが、その後もヨロヨロ歩くオッサンが気になる。せっかく救ったのにまた転げられたらたまらない。
子供の顔がボコボコになった状態で帰宅した場合、「ちょっと転んだだけ」と言われても、それは他の理由を疑った方が良い。
しかし、それが酔っ払いのオッサンの場合、本当に「ちょっと転んだだけ」の可能性が極めて高い。
横目でオッサンを監視しつつ改札に向けて歩いていると、案の定、1センチくらいの段差に躓き、ヨロケていた。
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コメダの小倉トーストの「厚切り」は、別にお得じゃなかったこと。
コメダに行くとほとんど必ず小倉トーストを注文してしまうのだけど(想像したら今すぐ食いたくなってきた午前2時)、いつも「厚切り、薄切りどちらになさいますか?」と聞かれるので、そりゃ厚い方が量多いんだからお得だろ当たり前なことを聞くなよ、と思って厚切り一択だったんですよ。
先日、近隣の席の人が小倉トーストを頼んでいて、「薄切りで」と言っていたので、は?、いいの?と。世の中には不思議な人がいるもんだなと好奇の目でその人を見てしまったのですが、届いたトーストを見てびっくり仰天。
薄切りの場合は、トーストが2枚だったんです。厚切りと量一緒!!!
そりゃそうだよな!!!
←この絵文字の意味。
この絵文字、結構使う人いて、いや、なんでみんなこんな意味不明な絵文字を使うの?ってずっと思ってて。
なぜかというと、この絵文字のこと、ずっと「おでこから触覚が生えてる宇宙人の顔の左半分」だと思ってたんですわ。
こいつの片割れだと思ってて。だから右側もあって、くっつけて一つになるタイプの絵文字なんだな、と。Appleが遊び心で作った用途不明の絵文字の類なんだな、と。
そんでこの前、アイフォーンで「了解」って打ったら、変換の下の方にこいつがいて。なんでだ、と思ってじっくり見てみたらびっくり仰天。
これ手なの?!え?!敬礼してたの?!そりゃみんな「了解」の時に使うはずだわ…
ただ、今でも全然納得はしていなくて、触覚の生えた宇宙人の絵文字だと思い続けようと意地を張っています。
MHL.
このトートバック持ってる人、結構いますよね。
実は、この字面を見ると脳がとっさに「マキシマムザホルモン」に変換しちゃう病にかかってしまっておりまして。絶対マキシマムザホルモンな訳ないし、マキシマムザホルモンの略称はMTHだし、そもそもホルモンはHORMONEだからHLじゃなくてHRだし、なんだけど、とにかくこのカバンを持ってる人見ると、お、あなたオシャレな感じ出しといてマキシマムザホルモンのトートバック持ってますけど、と心でニヤニヤしておりまして。
それで、ずっとMHL.=マキシマムザホルモンを貫いてたんですけど、ホントはこれなんて言うのか突然気になっちゃって、ググったら、マーガレット・ハウエルでした、という。そうですか。という感じで。
最後は全然びっくり仰天できなくてすみません。
ダナキャランニューヨーク(DKNY)をドンキー、って読んじゃうのは、僕だけじゃないよね。
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突然ですが、絶対に人に見られたくないことトップ3を発表します。
第三位。
運転中に発狂する俺。
運転中にその人の本性が現れる、とよく聞くが、もしそれが本当だとすると自分の本性は相当ヤバいやつ、ということになる。
危険な運転をする、ということでは断じてないが(何度かコスってますけど)、とにかく1人で叫ぶし発狂する。
信号が赤になったとか、割り込まれたとか、そういうタイミングなら、まあ理解もされるだろうが、結構なにもない状況でも、急に嫌なことを思い出したり、やってない仕事のことを思い出したり、もしくは、特に理由がない場合でも、急にギャー、となることがある。
ちょっとそういう感じの心の病気なのかな、と思ったりしたこともあるけど、我を失っているわけではないし(叫びながら、叫んでる自分ヤバ、と思ってる)、今の所はそっとしている。
第二位。
FANZAの購入履歴と、えっちなフォルダ。
世界中の男子諸君にとって、これを人に見られるメリットは皆無だろう。
学生時代から約15年にわたり、何度かPCは買い替えているが、唯一受け継がれているフォルダでもある。
いまはクラウドに保存するという本当に素晴らしいサービスがあるので、いつでもどこでもスマホでも観られる。
仕事のデータをいつでもどこでも見られるというのは建前で、クラウドストレージを開発した人間も、最初はエロフォルダをどこでも観れるようにと心血を注いだはずだ。
「作成日:2009年●月●日」とかっていうフォルダも現役なので、自分の芯のブレなさを実感したりもする。
第一位。
チェキ会で話すことのメモ。
これは自分で見返すのも恥ずかしい。消せば良いのだが、あのときのあの思い出を取っておくために、消せないでいるのだ。
メモしたことを伝えられずに悶た日もあるし、先方から思わぬ話題を振られたり、忘れられていたと思っていた名前を呼ばれたりして、テンション爆上がりの日もある。
自分はチェキレポ(推しとの会話の内容をSNSに記すこと)を上げる勇気はないので、限られた友人にひっそりと自慢をする。自慢に付き合わせてしまい申し訳ないという思いはありながらも、どうしても誰かに共有したい気持ちを抑えられないのだ。相手をしてくれてありがとう、友人たちよ。
推しとの2人だけのあの時間、あの空間。
今日もそのチェキを見返し、明日への気力に変えて床に就く。
今聴いてる曲
「特典会は、永遠を手に入れるための部屋」
ありがとうございます。
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