2021 1/24 14:51
安孫子さんと明珍さんとヤギの肛門
元GOING STEADY/銀杏BOYZのベーシスト「アビちゃん」こと安孫子真哉さんと、同じく元銀杏BOYZのギタリスト「チン君」こと中村明珍さんのオンライントーク配信が行われた。
男として大事な事の多くはゴイステ銀杏から学んだと言っても過言ではない世代(いや、過言かも)なので、この2人の名前の並びを見て興味が湧かないわけがないし、2013年に同時に銀杏BOYZを離脱して以降、断片的な情報しかなかった2人を繋げるものは何なのか、とても気になったので迷わずに配信チケットを購入。
2人の脱退後の経緯は名前で検索すると様々な記事でも紹介されているので詳しくはそちらを見てもらうこととして、簡単に言うとチン君は山口県の島で僧侶!になり農業を営み、アビちゃんはサラリーマンをしながらレーベルを立ち上げ、それから後を追うように農業の道に進んだとのこと。
銀杏離脱後にどう巡って農業まで行き着いたのか、就農するときの苦労や農業界での課題などを、言葉を一つ一つ選びながら丁寧に語る安孫子さんがとても印象的だった。
(聴いて損は無いと思うので、録画もぜひ→https://www.mishimasha-books.shop/items/60016d6272eb465c55b55f4a)
バンドの破天荒な印象が強すぎるし、青春時代においては神格化されていたバンドの人達なので、「ミネタ」「村井」「アビちゃん」「チン君」と、ある意味スターとしてこう呼んでいたけど、今日話していた2人は1人の人間としての「安孫子さん」と「明珍さん」で、なんだか近くの存在になった気がして、嬉しくもあり、ああ時代の流れって巡り巡ってこうやって帰結していくんだな、と不思議な感覚になった。(それがまた好きなミシマ社の企画で、というのも不思議な縁です)
バンドも農業も、それから他の職業にもすべてに言えることは、絶対的に「大変」だということ。その大変が楽しめるものなのか、乗り越えられるものなのか。
安孫子さんはキツイ収穫の時期をバンドのツアーに例え、その先にあるもののために駆け抜けられると言っていた。
大変なものから逃げていないか。自分は逃げた結果、その先にあるはずだったものを見れていないのではないか。そう気付かされ、その衝動を書き留めねばと、ブログを書いています。
BOYS&GIRLS、さくらの唄、童貞ソー・ヤングを聴いて過ごした青春から約20年。
40歳を超えたオジサンの「アビちゃん」から、30歳を超えてオジサンになりかけの自分が、農業の話しを聴いて刺激を受けるなんて。
ここからまた10年、20年。こんなヘンテコな事がまた起こるような、曲がりくねった道を歩んでいきたい。