Monthly Archives » 1月2021

安孫子さんと明珍さんとヤギの肛門

元GOING STEADY/銀杏BOYZのベーシスト「アビちゃん」こと安孫子真哉さんと、同じく元銀杏BOYZのギタリスト「チン君」こと中村明珍さんのオンライントーク配信が行われた。
男として大事な事の多くはゴイステ銀杏から学んだと言っても過言ではない世代(いや、過言かも)なので、この2人の名前の並びを見て興味が湧かないわけがないし、2013年に同時に銀杏BOYZを離脱して以降、断片的な情報しかなかった2人を繋げるものは何なのか、とても気になったので迷わずに配信チケットを購入。

2人の脱退後の経緯は名前で検索すると様々な記事でも紹介されているので詳しくはそちらを見てもらうこととして、簡単に言うとチン君は山口県の島で僧侶!になり農業を営み、アビちゃんはサラリーマンをしながらレーベルを立ち上げ、それから後を追うように農業の道に進んだとのこと。

銀杏離脱後にどう巡って農業まで行き着いたのか、就農するときの苦労や農業界での課題などを、言葉を一つ一つ選びながら丁寧に語る安孫子さんがとても印象的だった。
(聴いて損は無いと思うので、録画もぜひ→https://www.mishimasha-books.shop/items/60016d6272eb465c55b55f4a

バンドの破天荒な印象が強すぎるし、青春時代においては神格化されていたバンドの人達なので、「ミネタ」「村井」「アビちゃん」「チン君」と、ある意味スターとしてこう呼んでいたけど、今日話していた2人は1人の人間としての「安孫子さん」と「明珍さん」で、なんだか近くの存在になった気がして、嬉しくもあり、ああ時代の流れって巡り巡ってこうやって帰結していくんだな、と不思議な感覚になった。(それがまた好きなミシマ社の企画で、というのも不思議な縁です)

バンドも農業も、それから他の職業にもすべてに言えることは、絶対的に「大変」だということ。その大変が楽しめるものなのか、乗り越えられるものなのか。
安孫子さんはキツイ収穫の時期をバンドのツアーに例え、その先にあるもののために駆け抜けられると言っていた。
大変なものから逃げていないか。自分は逃げた結果、その先にあるはずだったものを見れていないのではないか。そう気付かされ、その衝動を書き留めねばと、ブログを書いています。

BOYS&GIRLS、さくらの唄、童貞ソー・ヤングを聴いて過ごした青春から約20年。
40歳を超えたオジサンの「アビちゃん」から、30歳を超えてオジサンになりかけの自分が、農業の話しを聴いて刺激を受けるなんて。
ここからまた10年、20年。こんなヘンテコな事がまた起こるような、曲がりくねった道を歩んでいきたい。

Comment(0)
Category : ニッキ

定食屋事件簿『ナチュラルに』

週に一度は行く、お爺ちゃんが切り盛りする定食屋B。
特別なメニューは無いが、魚の定食が何種類かあるのが良い。

たまに天然ボケを発揮する店主のお爺ちゃん。
客もまたお爺ちゃんが多く、店主のお爺ちゃん×客のお爺ちゃんの組合わせになった際、要はボケ×ボケという構図になるため、事件が起こりやすい。

先日、食事を追えた客のお爺ちゃんが、お盆をカウンターに上げ、ごちそうさま、と言い残し、店主のお爺ちゃんも「いつもありがとうございます」と返し、客のお爺ちゃんはゆっくりと退店。
(ちなみにこの店主のお爺ちゃんは、初めてきた客にも「いつも」ありがとうございます、と言う。)

実にゆっくり時が流れる昼下がり。いつもの光景のように思われたが。

別の客「あれ、今の人お代払いました?」
店主のお爺ちゃん「・・・・・・あれ?もらってなかったか。はっはっはっ」

・・・

客のお爺ちゃんのゆっくりした動作から、食い逃げする気は毛頭無いだろう(毛髪も無かった)。

思わず、「ナチュラルに食い逃げ〜」とPerfumeの声が頭の中で再生された、平和な午後1時の事件簿でした。

Comment(0)
Category : ニッキ