令和3年PEDRO渦

まさにPEDROの渦にまみれた2021年だった。

2021年12月22日に活動休止したPEDRO。
正確に統計はしていないが、今年聴いた音楽の半分以上はPEDROだった感覚がある。

[BiSHメンバーのソロプロジェクト]
[ベースを始めて3年]
そんな装飾の言葉がチープで無意味に感じてしまうほど、無垢で力強い、PEDROのアユニ・Dとしてのラストステージだった。

とにかくアユニ・Dという人は凄い。何が原動力となって、3年で武道館、そして横浜アリーナ一杯の人を魅了するバンドマンになったのか。
3年で自分が5cmくらいしか進んでいないところを、彼女は100kmくらい進んでいる、本当にそれくらいのスケールの話だ。(俺が進んでいなさすぎるのもあるが)
最後のアルバムは全曲作詞作曲?いやいやそんなはずない。それが本当だったらあと100kmくらい追加で進んじゃってるし。

しかしその凄さとは裏腹に、アユニはありのままの生き様を言葉にし、音楽にしている。PEDROの音楽は、聴く人の日常に寄り添い、優しくのしかかってきてくれる、そんな存在だ。

アユニの人生に乗っかっていきたい、バンドの音をこれからも聴いていきたい。
もちろんそう思うところではありますが、しかし、これくらいで打ち止めておかないと、もう5年、もう10年、それだけやっていたら突き抜けてどこまでも行ってしまいそうである。3年でちょうどよかったのだろうか。

10年後に思い出したとき。
2021年はコロナの年ではなく、PEDROが凄かった年として、思い出すでしょう。

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