いま、東京ヴェルディを観に行くべき10の理由

いま、東京ヴェルディが熱いんです。
4/2の岡山戦に1-0で勝利し、なんと5試合連続の完封勝利。
まだ6試合経過時点ですが、5勝1敗でJ2の首位に躍り出ました。

昨年、42試合で61失点を喫し、22チーム中18位で辛くもJ3降格を免れたチームとは全くの別物に生まれ変わっているのです。

開幕戦こそ徳島に0-1で負け多くのサポーターが「今年も厳しいのか…」と肩を落としていましたが、そこから約1ヶ月、失点ゼロ!!!

しっってんぜろ!!!!

1節vs徳島 ●0-1
2節vs大分 ◯1-0
3節vs水戸 ◯4-0
4節vs山口 ◯2-0
5節vs岐阜 ◯1-0
6節vs岡山 ◯1-0

しっっっってんぜろ!!!!!!!!!

「◯」と「0」の連続が気持ちよすぎます…

しかし…
ここまでホーム3戦を闘い、観客動員は
2節vs大分 5749人
3節vs水戸 3296人
5節vs岐阜 3331人
動員をかけた開幕戦こそ5000人オーバーでしたが、ここ2試合は3000人台と、絶好調なチーム状況とは裏腹に、苦戦が続いています。

しかし今年のヴェルディは、サポーター一同自信を持って「もっと沢山の人に観に来て欲しい!」とオススメ出来るほど良いサッカーをし、ひたむきに勝利に向かって90分間を闘い抜いているんです。

少しでもヴェルディが気になってくれた方がスタジアムに足を運んでくれるよう、簡単ですが今のヴェルディの10の魅力をまとめてみました。



目次
1,経験豊富なスペイン人指揮官が熱い!
2,クレバーなディフェンスラインが熱い!
3,ファールが少ない!イエローカードは6試合でわずか1枚!
4,ガンバ三銃士が熱い!
5,高木兄弟が熱い!
6,走りまくるウイングバックが熱い!
7,イキの良い若手がたくさん!
8,ブラジル人ストライカーが熱い!
9,限られた予算、でもチームは前向きに!
10,観戦初心者でもウェルカムなホームスタジアム!



1,経験豊富なスペイン人指揮官が熱い!

今年、ヴェルディが生まれ変わった一番の要因と言っても過言ではないのが、スペイン人指揮官、ミゲル・アンヘル・ロティーナの存在です。

セルタ、エスパニョール、レアル・ソシエダ、デポルティボ、ビジャレアルといったリーガエスパニョーラの古豪で指揮を取り、セルタ時代はチャンピオンズリーグ16強の経験も。

昨年J2・18位のヴェルディが再建を託した59歳の指揮官が、ここまで期待以上に、3-4-3のシステムで選手の能力を最大限に発揮し、ヴェルディに新しい風を吹かせてくれているのです。

(マフィアのような強面に見えるが、かなり温厚で良い人。隣のイケメソは右腕イバンコーチ)



2,クレバーなディフェンスラインが熱い!

ここまで6試合で失点1、さらにディフェンスの選手はイエローカード0。
新しい3バックのディフェンスラインが強固な「緑の壁」を築いています。

中心を担うのが浦和レッズから新加入のベテラン19番永田充。

レッズ時代はミハイロビッチ監督から「フランツ(ベッケンバウアー)」と呼ばれていたようで、ディフェンスラインからの正確なロングフィードは息を飲むほど正確。

永田の両脇を固めるのが、主将・3番井林章と、5番平智広。

2013年に大卒で加入以降着実に力をつけ、主将として3シーズン目を迎える井林は、オフには毎年のように他チームからオファーを受けるほどの逸材。
競り合いはJ2屈指の強さを誇り、今年はセットプレーから既に2ゴールも挙げています。

さらに、6節岡山戦では永田の負傷のアクシデントにも関わらず、交代で入ったヴェルディユース出身の4番畠中槙之輔が、永田顔負けのロングフィードや、競り合いの強さを見せ、層の厚さも証明。

冷静にそして着実に守備をこなす、秘めた闘志を持つ3バックが、ヴェルディの躍進を支えています。



3,ファールが少ない!イエローカードは6試合でわずか1枚!

ロティーナヴェルディになり大きな変化を遂げたのが、イエローカードの数。
昨年は42試合でイエローカード70枚(リーグワースト2位)でしたが、今年は6節終了時でイエローカード1枚!
1枚はFWアラン・ピニェイロによるもので、ディフェンス・ボランチの選手は未だに0枚です。

昨年は後手後手に回っていた守備が改善され、しっかりと自分たちの間合いで守れていることの、良い証明です。

4,ガンバ三銃士が熱い!

昨年途中加入で大きなインパクトを与えた、MF32番二川孝広に加え、
今年は二川と共にガンバ黄金期の中盤を支えたMF27番橋本英郎、
さらに出場機会を求めて若手のMF17番内田達也が加入。

特に内田達也(ウッチー)はボランチの一角で大きな存在感を見せており、「こんな良い選手が出られないガンバどんだけだよ」と、ヴェルディサポーターも驚愕。

そんなウッチーの特徴は一言で言うと、まさに日本代表の「今野泰幸」のよう。
守備での読み、インターセプト、一対一の強さ、奪った後の展開の正確さ、機を見た攻撃参加。
今のところパーフェクトな活躍を見せ、ヴェルディサポーターの心をわしづかみ。

27番橋本英郎(ハシさん)も、培ってきた高い戦術理解度と、豊富な経験値を若手の多いチームに還元。
5連勝で浮足立っているサポーターも、ハシさんの「この時期の首位には全く意味は無い」という冷静なコメントに、ハッと目を覚まされました。苦笑
とにかく、これだけ冷静に戦術・チームのことを客観的に見られる選手がいるのは、大きな強みです。

32番二川孝広(フタさん)は、現時点ではメンバー入りはしていませんが、長いシーズン、14年間ガンバの10番を背負ってきたフタさんの力が必要になるタイミングが絶対来るはず。

とにかく、ウッチー、ハシさん、フタさんのガンバ三銃士は、ヴェルディに大きな力をもたらしてくれています!



5,高木兄弟が熱い!

10番MF高木善朗(次男)と、18番FW高木大輔(三男)が、名実ともにヴェルディの顔になりつつあります。
(長男高木俊幸は浦和レッズ所属、父親はプロ野球選手で盗塁王も獲得した高木豊氏。)

ヴェルディでプロデビューした善朗は、オランダ→エスパルスを経て一昨年帰還。
昨年は「10」を背負い、不調なチームの中でも孤軍奮闘し8ゴール。
正確なテクニック、パスセンス、積極的なミドルシュートを武器に、今季も3トップの一角で攻撃のタクトを振るいここまで2ゴール。

大輔は、本職はFWながら今季は豊富な運動量を買われ右ウイングバックでフル出場中。
気持ちを全面に表現して、体を張って走り抜く大輔は、サポーターにとって特別な存在。「ヴェルディでJ1に行かなければ意味がない」という言葉を現実のものにする時は近い?!



6,走りまくるウイングバックが熱い!

その高木大輔が右を担うウイングバック。
左は左で、6番安在和樹(アンカズ)が攻撃に守備に走りまくります。
元々左足の精度は誰もが認めるところでしたが、今季はそれ以上に運動量がスゴイ。
守備時はゴールカバーで決定的なクリアでチームを助け、攻撃では鋭い抜け出しやクロス、強烈なロングシュートでチャンスを演出。

右の大輔、左のアンカズ、ヴェルディの新しい両翼が相手をかき回します!



7,イキの良い若手がたくさん!

近年のヴェルディは育成組織からの昇格選手を中心とした、若手主体のチームづくりをしており、期待感が高まる反面、経験不足が露呈する部分もあり成績は不安定。
しかし今年はその実がようやく実りつつあります。

今季も育成組織出身選手は、登録28人中13人と約半数。

10番高木善朗、18番高木大輔、6番安在和樹が主軸として欠かせない存在に。現在は負傷中ですが、ロティーナ監督が「特別な存在」と特に評価している20番のボランチ井上潮音は間違いなくこれからのヴェルディの中心、そして活躍によっては代表も狙える逸材です。

高卒からコンスタントに試合出場を重ね、すでに100試合以上の経験のある2番安西幸輝は現在スーパーサブとして試合の流れを変える役割を担いながら、虎視眈々とレギュラーの座を狙い、昨年ブレイクした14番澤井直人(アキレス腱断裂のリハビリ中)も、夏以降の復帰が期待されます。



8,ブラジル人ストライカーが熱い!

今年はブラジル人ストライカー、7番のアラン・ピニェイロが熱い!

6試合で4ゴールとブレイク中!
(昨年までは2年連続で3ゴールしかとれなかったのに…)
ゴールだけでなく身体を張ったキープや、前線からの守備など献身的なプレーもチームを助けています。
アランを活かす攻撃パターンは、迫力ありますよ!

まだ0ゴールですが189cmの9番ドウグラス・ヴィエイラも、ブラジル人らしからぬ献身的な動きで攻撃の起点に。これからの爆発に期待です。



9,限られた予算、でもチームは前向きに!

かつては読売新聞、日本テレビの力で、スター選手を集めたヴェルディ。
しかし、その代償は大きく、親会社撤退後は2010年には存続が危ぶまれるほどの経営危機。
せっかく育った育成組織の選手は、花が開けばすぐに売却。
その資金でなんとか食いつないできた過去があります。

以降、身の丈のあった経営で、決して裕福とはいえない予算規模ではありますが、多くのスポンサーや地域の方々の支えもあり、ヴェルディは着実に前に向いて進んでいると感じます。

そして今年、ロティーナ監督がスペインからいい風を持ってきてくれた。
まだまだ完璧とはいえない状況ですが、一歩ずつ前進しているヴェルディ。
ハマるなら今のうちです!

監督もスタッフ陣もみんなファミリー!



10,観戦初心者でもウェルカムなホームスタジアム!

ヴェルディの魅力のひとつ、それは、観戦初心者でもウェルカムなスタジアムの雰囲気。
動員には苦しんでいますが、一度来てくれた人にその楽しさや熱狂を知ってもらい、「また来たいね」と思ってもらえるようなホームスタジアムを目指して、サポーター一同取り組んでいます。

ゴール裏はこのように、ウェルカム体勢ばっちり。

応援がわからないという方には、応援歌詞カードをお配りしています!

いきなりゴール裏は緊張する…という方には、少し外れたエリアに「応援体験ゾーン」も設けています。
体験ゾーンでは、チャントの歌詞のボードも出してくれたり。

あの「全力さん」にも会えますよ!



ヨーロッパや南米のような、いわゆる「熱狂」とは違うかもしれませんが、ヴェルディにはヴェルディでしか味わえない、楽しさ、熱さ、人の温かさがあると思います。

試合内容は水物なので、勝ったり負けたりは当たり前。
しかし、たとえ負けたとしても「また応援したい」と思えるようなゴール裏でありたいと思っています。

さあ、これを読んで少しでもヴェルディが気になった方…

是非一度、ヴェルディホームゲームへ遊びに来て下さい!

次節は4/9日曜14時キックオフ、駒沢にて4位湘南ベルマーレ戦!
昨年J1のチームにどれだけ今の力を発揮できるのか。

渋谷からスタジアムまで20分、試合前後にはお花見にもちょうどいい季節。

詳しくはこちら↓

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Category : フットボール