2025 1/6 03:20
それ相応の理由(12/28と29の話)
唐突に書く気が起き、すぐにその気が萎む、でお馴染みの当ブログ。
年末の報告です。
12/28
店長の娘さんが20歳の誕生日を迎え、営業終わりの0時ちょうどに乾杯をした。彼女の人生にとって大切な瞬間に立ち会えた事が嬉しい。知り合った頃はあどけなさが残る高校生だったが、たった数年で立派な社会人となり大人への階段を駆け足で登っている。自分はこの数年で体重と白髪が増えただけ、とか言う自虐で逃げたら終わり。向き合います。
そそくさと帰宅し、荷造りをして羽田に車を走らせる。
駐車場は繁忙期料金で馬鹿にならない料金だが、早朝便のやすさと天秤にかけて、早朝便を取った結果である。年末年始に飛行機なんか乗るもんじゃない。それ相応の理由が無ければ。
今回はそれ相応の理由があるから飛行機に乗ったのだ。
相応の理由、それは何を隠そう「なんくるないさ〜CENTと沖縄年忘れつあ〜」だ。マジ相応でしょ。
着後、カフェに行ったりホテルで昼寝したり、年末の沖縄の無駄遣いにも程がある過ごし方で暇を潰すが、あくまでここに来た理由は「なんくるないさ〜CENTと沖縄年忘れつあ〜」なのだから、問題なし。
初日は夜に那覇のライブハウス、outputにてライブ。
ライブ中の視界。視界目前30センチに演者の靴が見える状況。
ライブに行き目線のやり場に困って思わず床を観てしまったのは初めての経験だった。
音楽評論家ではないので、ライブの良し悪しやどこがどうだった、とか論じる術は持たないが、結局ライブというものは、観て幸せになれればそれで万事OKなのではないでしょうか。年末の沖縄のライブハウスで、セントチヒロ・チッチの歌を聴き体を揺らす。歌声も発する言葉ももちろん好きなんだけど、彼女のパフォーマンスのちょっと不器用なところが好きなんです。それでいて、しっかりと魅せてくれるところ。
スルッと綺麗にライブが終わってしまったら、逆に違和感があるような、そんな不器用さは、ここから先も消えないで欲しい。そんな思いに耽ってしまうような、彼女の魅力がすべて詰まったようなライブを魅せてくれた。万事OKです。
12/29
この日はいよいよ朝から「なんくるないさ〜CENTと沖縄年忘れつあ〜」のメインイベントだ。まずは用意されたバスに乗り込み(バ●バ●バスツアーみたい、と思った自分を殴りたい)、おきなわワールドというテーマパークでセントチヒロ・チッチと共にシーサーに絵付けを行うというアトラクションを楽しむ。
洞窟体験がメインのテーマパークだったので、むしろ絵付けより、その後の自由時間で洞窟を観たい…という思いに駆られていたが、時間が足りず断念。いいんだ、今回は「なんくるないさ〜CENTと沖縄年忘れつあ〜」で来てるんだから。なんくるない。
ビーチ(めちゃ寒かった)で集合写真を撮ってから、再びバスに乗り国際通りの沖縄料理屋のどデカい宴会場へ。ここで、各テーブルをセントチヒロ・チッチが周り、しばしご歓談したり、ビンゴしたり。
大手飲料メーカーのCMに出演されている都合上、本人はオリオンビールと一緒に写ってはいけないとのことで、宴会場での写真撮影はNGに(オリオンビールのTシャツを着ていた方は、上着のファスナーを締めるように言われていた)。おお、なんかこういうのあると、一気に大物になった感がある。もうアイドルグループの一員ではなく、CM女優なのだ。
セントチヒロ・チッチが各テーブル(1テーブル10人程)を周る中、自分達のテーブルの順番が近づくと、自分も含め皆一様にソワソワしだした。もう絵に描いたようなソワソワだ。皆あからさまに口数が減る。一人が、持っていたフリスクを皆に配ってくれて、息を清める。これで、テーブルに程よい一体感が生まれた。ありがたかった。
時間にして十数分、セントチヒロ・チッチとの会話を楽しむ。我々のソワソワを見兼ねて、全員に均等に話を振ってくれる優しさを見せるセントチヒロ・チッチ。そういうところが好きなんだよ!!!!
ビンゴは当たらなかったが、同テーブルの人が良いグッズを当てていて、皆でそれを祝福する。もはや同志である。ソワソワの同志。
「なんくるないさ〜CENTと沖縄年忘れつあ〜」はつつがなく終了し、その後はソワソワの同志で二次会をした。ライブ後といえば大抵一人でラーメンをすするのが定石だったが、今回は一連の一体感のおかげもあり「仲間が出来た」という感覚に。住む場所もオタクになった経緯もばらばら。それぞれのオタクストーリーに花が咲き、時間が経つのも忘れる程の、年末の国際通りでの楽しい宴だった。
楽しい夜。
こうして、年末の馬鹿高い航空券で沖縄へ行く「相応の理由」は幕を閉じた。
この際、お金のことを話すのは野暮である。何のために人は働くのか。その答えが、年末の沖縄にはあったのだから。