2021 6/13 03:54
人生は短し、歩けよ三十路男。
「実は今度、お店をやるんです」
という言葉がどうもしっくりこない。というか言ってる自分の姿が妙に恥ずかしく、なかなか自分の言葉にできないでいた。
結局、お世話になっている方や、仲の良い友人、ゴール裏の皆さんにもしっかりと報告ができていないまま、SNSという照れ隠しを駆使しながら、後には引けないんだぞという思いも込めて「実は今度、お店をやるんです」ということを言うに至りました。
実際、自信が無いから言えなかった、というのが本当のところ。
もちろん、お店をやるということに対しては物凄くワクワクしてるし、絶対成功させるし、自分がその器にないとは思ってないし、心から楽しんで良いお店にしたいという思いで日々試行錯誤している。しかしながらなぜか!「実は今度、お店をやるんです」という言葉がむず痒くてなかなか口に出せなかった。
ちなみにnoteに開店日記みたいなものを書いていて、そっちだってちゃんと心から思ったことを書いてる。ただしこれがAB型の性なのか、それだけじゃない自分もいるので、今日はすこしそっちの自分のことも書いてみようと思う。
ゴール裏には家族ぐるみの付き合いをしてる仲間の皆さんもたくさんいて、「それ、俺公式発表してないのに!」っていう情報を「トウゴくん、○○らしいじゃん」と耳にすることがたまにある。(数年前にゴール裏で彼女ができた時、その彼女もまた家族ぐるみでゴール裏に来ていたため、彼女のお父さんへは、ゴール裏の誰かからその情報が漏れていた。笑)
今回も「トウゴくん、お店出すんだって?」というリーク情報が出回っており、久しぶりにキタコレ!とニヤニヤしてしまったのだが(全然に嫌な気はしてないので大丈夫です。笑)、その時も自信を持って「そうなんです、実は今度、お店をやるんです!」と自信を持って宣言できなかった自分にモヤモヤしていた。
お店をやること伝えたり、実際に店舗に足を運んでくれた友人はみな「すごいね」という言葉を掛けてくれる。そんな嬉しい言葉すらも素直に受け取れない天の邪鬼な自分。確かにお店は素晴らしい場所にあるし、前身のマメトラさんが築いて来た歴史にはものすごい価値がある、が、全然今の俺はすごくない。初期衝動のままに場所を借りる契約をして、今の所その最初に噴かしたエンジンでなんとか走っているだけだ。
エンジンは噴かしたし、思いやイメージもばっちりある、が、とにかく自信がないから人に言えない。口だけ野郎になってしまうのが怖いから踏み出せない。
そんなうじうじしている間も時間は否応なく進み、遂に「実は今度、お店をやるんです」と発表したにも関わらず、こんな文章を書いてしまって、そんなお店大丈夫なの?っていう感じですが、結局のところ、自分は自分の力で自走できない人間であるというのをこのタイミングでしっかり自覚をしました。
思い返せば我が人生。
初期衝動でエンジン噴かして、思いを語ってイメージを描いて、荒野に道を作ったものの…という案件が多いこと。そして、その中で走り続けられているものは、隣で一緒に走ってくれたり、後ろから背中をグイグイ押してくれる人がいたから、ということを改めて思うに至りました。口だけ野郎にならずに済んでいるのは、周りにいるあなた達のお陰だったのです。
それに今まで気付けず、自走していると思っていた自分。引っ張られ、押され、横で手を引かれ。そうやって自分はここまで歩いてきたのに。
そうなればとことん人に背中を押してもらおう。
変な決意ではあるけど、そう考えると少し楽になる。荒野に道を作り、勢いのまま歩き始めることは自分にも出来る。そこから先は、人に頼り頼られ、導き導かれ。
人生は短し、歩けよ三十路男。
そう、黒髪の乙女のごとし!
うーん。お後はまあまよろしいかな。