Category » エイガ

最近見た映画の話「-劇場版神聖かまってちゃん-ロックンロールは鳴り止まないっ」

※ネタバレ注意

かまってちゃんの映画見てきました。
@渋谷パルコPART3 シネクイント

「-劇場版神聖かまってちゃん-ロックンロールは鳴り止まないっ」



http://www.kamattechan-movie.com/




すっかり大物になってしまった神聖かまってちゃん。と言っても、自分が聴きはじめたのもそこそこ売れ出してからだから、「昔からのファン」ぶった事は言えないけども。

かまってちゃんのライブまであと1週間という時間軸で、
「恋愛と将棋と家庭の狭間で揺れる、女流棋士を目指す女子高生」と
「母子家庭、母はストリッパー、常にパソコンを持ち歩く園児」と
「ただひたすら振り回され続けるかまってちゃんのマネージャー、ツルギくん」の、
豪華3本立てが同時進行で進んでいくというストーリー展開。




女子高生役の二階堂ふみが、若かりし宮崎あおいを彷彿とさせる演技力と雰囲気を醸しだしてました。
顔もちょっと似てるよね。
何が良いって、この二階堂ふみさん、好きな音楽はセックスピストルズに毛皮のマリーズ。小6の頃にすでに「人間失格」を読んでいたというなかなかのツワモノ。ちなみに1994年生まれ。笑
このボサッとした黒髪をなびかせる感じがたまらないです。(きっと超絶級にいい匂いがするはず)

ストリッパーの母親役を演じた森下くるみは、皆さんご存知の通り。
お世話になった方もたくさんいらっしゃるでしょう。なんか最近は文章書いたりトークショーやったり、文系路線に行ってるみたいです。いや、やっぱ綺麗でしたよ。

この2つストーリー(将棋と園児)には、もうちょっと「親の愛」の要素が欲しかったなーと思いました。
将棋のストーリーで言ったら、父親が最後に将棋板を押入れから出して物思いにふけるシーン。
園児のストーリーで言ったら、森下くるみがストリップの楽屋でかまってちゃん聴いてるシーン。
この2つで、「親には理解しがたい行動をとる我が子」への、理解や愛を表しているんだけど、なんかもうちょっと直接伝えるようなシーンがあっても良かったんじゃないかなー。まあでも、あまり直接的な表現だと臭くなっちゃうから、この遠まわし加減がいい具合なのかも。

で、秀逸だったのがツルギくんの演技。というか素ですよねこれ。
あと、monoがしゃべるたびに、映画館中から失笑が起きてました。笑




「メジャー」と「インディー」というのは、音楽やってる当人たちでさえその境界はあまりわかっていなくて、結局、はやし立てる周囲によって創り上げられていくというか。
そこで、はやし立てられて、ワイワイ有名になっちゃって、武道館でやっちゃって、っていうのが「メジャー」。ちょっとはやし立てられるけど、やっぱりちょっと時間が経つとコアなファンしか残らない、っていうのが「インディー」。だと、勝手に思っています。(メジャーもインディーもどっちが良い悪いっていう話ではないです)

かまってちゃんは「メジャー」と「インディー」の狭間を、うまく渡り歩いている感じ。
音楽好きのコアな人たちにも賞賛されるし、普段は音楽あまり聴かない人たちからも「なんだこれ!」という感じで注目される。映画化されちゃってる、っていうのが正にその証なんじゃないでしょうか。
あと「下品じゃない」っていうのもポイントかもな。かまってちゃんの歌詞って、決して下品じゃないもんな。

いわゆるゲテモノ扱いかもしれないけど、音楽で生きていく、音楽で世間にインパクトを与えるっていう意味では、かまってちゃんの進んでいる道は至極真っ当な道だという気もします。
あまり真摯に音楽だけをやっていても、大きいインパクトは残せないだろうしね。それはそれでコアなファンたちを喜ばせ続けてくれるから良い事だけど。(かまってちゃんだって真摯に音楽やってると思うけど。笑)

そんなかまってちゃんの後継者は、是非日本マドンナに担っていただきたいと思ってる。
ビジュアル面でも申し分ないですし、ライブパフォーマンスに磨きをかければ。。。














お・ま・け


オチアイユウキ(20)学生
「今日はIKEAのロゴを意識した配色にしました」

Comment(0)
Category : エイガ,ニッキ